【役員インタビュー】ベンチャースピリッツで世界へ挑む。業界をリードし続けるプレミアグループの原点。
お客様の自動車が突然の故障に見舞われた際に無償で修理が受けられる「故障保証サービス」を提供するプレミアワランティサービス株式会社。故障保証のリーディングカンパニーとして、お客様に安心のカーライフをお届けしています。同社で代表取締役社長を務める土屋さんに、プレミアグループに参画した背景や事業に懸ける想い、プレミアグループのバリューに対する考えなどをお伺いしました。
PROFILE
- 土屋 佳之
- プレミアワランティサービス株式会社 代表取締役社長
略歴
2007年 株式会社ジー・ワンクレジットサービス(現 プレミア株式会社)へ入社
2017年 プレミアグループ株式会社 取締役へ就任
2022年 プレミアモビリティサービス株式会社 代表取締役へ就任
2023年 プレミアワランティサービス株式会社 代表取締役社長へ就任
「故障保証サービス」のリーディングカンパニーとして
経歴から簡単にお伝えすると、新卒でクレジット事業を営む会社に入社し、15年ほど経ったころに当時設立したばかりの株式会社ジー・ワンクレジットサービス(現 プレミア株式会社)に転職しました。入社後はファインス・オートモビリティサービスと様々な事業に携わり、2023年にプレミアグループの事業会社であるプレミアワランティサービス株式会社の代表取締役社長に就任しました。
主な事業内容は、お客様の自動車が突然の故障に見舞われた際に無償で修理が受けられる「故障保証サービス」の提供です。年間売上は70億〜80億円ほどで、業績も好調に推移しています。国内の第三者保証マーケットでいえば、当社が7割ほどのシェアを占めている状況です。
一方で、第三者保証の世間的な認知度はあまり高くありません。故障保証のリーディングカンパニーとして、マーケット拡大に貢献していくことをミッションに掲げ、事業展開を進めています。
社員とその家族の幸せが第一。経営不振に陥った経験から生まれた想い
プレミアに入社した経緯としては、前職の会社が経営不振に陥ってしまったことが大きな理由でした。最後の2〜3年間は非常に厳しい状況で、社内は暗い雰囲気に包まれていたことを今でも鮮明に覚えています。
中には涙を流して会社を去っていく方も沢山いましたし、辞めていく方々には守るべき家族もいますから、会社がだめになることで多くの人が辛い思いをすることを身に沁みて感じました。そのような状況を目の当たりにしてきた中で、「これから一緒に働く仲間には悲しい思いをさせたくない。」という気持ちを強く抱くようになりました。
その後、ジー・ワンクレジットサービスへの買収が決まったわけですが、私自身も不安がなかったわけではありません。当時30代半ばで既に結婚もしていましたし、将来のことを考えて違う会社に転職するという選択肢もありました。
それでも、“この会社で頑張ってみよう”と思えたのは、柴田(現:プレミアグループ株式会社 代表取締役社長)の影響でした。新会社設立に向けて柴田が自ら説明会を開いたのですが、そこで「将来は上場したい。」「会社が儲かったら海外に社員旅行をしたい。」といったことを語ったのです。
まだ何も始まっていないのに夢物語のようなことを語っていて、はじめは半信半疑で聞いていました(笑)。しかし、話を聞いているうちに、“この人に付いていけば、世界が広がりそうだ”とワクワクし始めたんです。
今になって面白いと思うのは、当時、柴田が語っていた夢物語がほとんど実現していることです。思い返せば、あのとき私が柴田の言葉に強く惹かれたのは、明確なビジョンとそれに対する強い想いに胸を打たれたのだと思います。理想を持つことが未来を切り開く原動力になる。それは、私自身が経営者になった現在でも大切にしていることです。
夢物語の実現に向けて、奔走し続けた創業期
創業期はドラマのような毎日でした。売上ゼロ、加盟店ゼロの状態からのスタートで、一から顧客基盤を作り、黒字化するまでがとにかく大変でした。当然、会社の知名度もありませんから、営業に回っても門前払いされることばかりです。オートクレジット未経験のメンバーが多い中、どうにか話を聞いてもらえるよう粘り強く通い続けました。
また、会社に資金もなかったので社用車はボロボロの中古車。カーナビもなければETCもありませんから、紙の地図を頼りにひたすら下道を走ってお客様先に向かう日々でした。今となっては笑い話ですが、あまりに営業車が汚いものだから、加盟店が同情して「うちで洗車してあげようか。」と言ってくれたこともありましたね(笑)。こうした地道な営業活動で少しずつシェアを伸ばし、着実に成長してきました。
大企業の良さとベンチャー企業の良さを兼ね備えていることが魅力
2017年に上場したことで、外形的には大企業とみられるようになりましたが、実態としてはベンチャー企業的な要素が残っているのがプレミアの魅力だと感じています。代表の柴田も創業時に「大企業の良さとベンチャー企業の良さを兼ね備えた会社にしたい。」と言っており、それが徐々に形になってきていると思います。
例えば、大企業の良さといえば、経営基盤の安定性やそれによる安心感、あるいは福利厚生や待遇の良さが挙げられるでしょう。一方、ベンチャー企業の良さは、若いうちから裁量権を持って活躍できる、成長できるといったことです。両方の良い面を備えているのがプレミアの大きな特徴ですし、働くやりがいにもつながっていると思います。実際、当社では年齢や社歴に関係なく、本人の頑張り次第で大事なポジションを任されたり、権限を与えられます。新しいことへのチャレンジを“楽しい”と感じられる人にとっては、チャンスが溢れている環境だと思います。
わかりやすいエピソードをご紹介すると、以前に入社3年目の社員との食事の場で、「◯◯業務の決裁権限を与えてほしい」と直談判されたことがありました。翌日すぐに諸手続きを行い、数日後には権限を付与しました。
もちろん、権限委譲はリスクも伴いますので、何でもかんでも委譲するわけではありません。ただ、私は若手社員からの提案や意見は会社にとって宝物だと思っています。社員自身が覚悟をもって、「会社のためにこうしたい!」と言ってくれることに対して積極的にチャンスを与えたいですし、こうした経営陣との距離の近さやスピード感こそが、まさしくプレミアが大事にしていきたい強みです。
自動車業界の信頼回復とマーケット拡大の貢献が使命
プレミアワランティサービスとしての役割は、お客様が安心してカーライフを過ごしていただけるように第三者保証サービスのマーケットを拡大していくことです。特にいまは自動車業界全体の信頼回復が命題です。
また、原材料の高騰や、車の高機能化・高性能化によって、車両価格はもちろん、修理費用も非常に高額になっています。今後、電動化が進めばその傾向は一層顕著になっていくでしょう。エンドユーザーにとっては、事故や故障が発生した際、突発的に高額な修理費用が発生するという不安があります。
だからこそ、万が一の時に負担が少なく、適切な保証が受けられるワランティの役割は非常に大きいのです。会社が利益を得ること以上に、我々がより良いサービスを提供し続けることで、第三者保証業界のマーケット拡大および、自動車業界の信頼回復に貢献していきたいと考えています。
また、今後は国内の人口減少に伴い、自動車販売台数も減少していくことが見込まれます。当社としても海外事業の拡大は重要な課題であり、我々の故障保証サービスで海外進出を加速させたいと考えています。
優しさを持つことで、強くなり、明るくなれる
当社では「強い」「明るい」「優しい」という3つのバリューを掲げています。
これはあくまで私の解釈になりますが、3つのバリューの中で最も大切なコアバリューは「優しい」だと考えています。優しいから「強く」なれるし、優しいから「明るく」なれる。つまり、すべては優しさから始まるのです。
優しさとは何かといえば、“相手を思いやる心”のこと。つまり相手の立場に立って物事を考える力です。ですから、優しい・優しくないというのは、“性格”ではなく、客観的に物事を捉える能力があるかどうかであり、後天的に磨ける力だと思っています。したがって、優しさは誰でも持つことができますし、優しさを持てば、強さも明るさも身につくと考えています。
私自身、社会人になってから大切にしてきた言葉に「全ての結果は、自分に起因する。」というものがあります。人は良くない結果が出ると、どうしても他人や環境のせいにしがちです。かくいう私も弱い人間なので、つい感情的になってしまったり、自分を正当化したくなることはあります。しかし、そんな時にこそ一度冷静になって、自分自身の中に原因を求めるように心がけています。この「全ての結果は、自分に起因する」という考えも、“客観的に物事を見る力”に通ずるものであり、結果として「強い」「明るい」「優しい」というバリューにつながると実感しているところです。
失敗は財産。コンフォートゾーンを抜けてこそ成長がある
面接では「どんな人と働きたいか?求める人物像は?」という質問を多くいただきます。
結論からいうと、入社したばかりのメンバーに対して、能力や技能といったスキル的なことは基本的に求めていません。それより、仕事に対する好奇心やチャレンジスピリッツといったマインド面を重視しています。わかりやすくいえば、上司から「やってみる?」と聞かれたときに「やってみます!」と即答できる人です。チャンスに恵まれるので成長スピードが圧倒的に早いです。
もちろん、新しいことは失敗のリスクもありますから不安や躊躇いもあるでしょう。かといって、できることしかやらない、知っていることしか手を出さない、という姿勢では成長機会が得られません。むしろ人は失敗することで成長していくものだと思いますし、失敗を経験して「なぜ失敗したのか?」「次はどのように改善すべきか?」と考えることが成功の糧になります。特に若いうちはどんどんチャレンジして“失敗”をしてほしいですし、その経験こそが財産です。何かあったときの責任は我々がとれば良いだけですから。
もう一つは、会社の事業成長に対して当事者意識を持って取り組める人です。さらに具体的にいえば、自分が任された仕事に責任感を持ってやり遂げられる人です。先ほど、創業期の話に触れましたが、いまでは当社も経営基盤が安定し、福利厚生や待遇も整っており、働きやすさも向上しています。一方で、そうした環境を維持していくためにも、しっかりと事業を推進していくことが不可欠です。一人ひとりが会社を成長させていかなければならないと危機感を持つことも非常に大切です。環境に甘えるのではなく、まずは任された仕事で100%以上の成果を出す。そして周囲の期待に応え続ける、ということを強く意識してもらいたいと考えています。
自分が選んだ道を信じて歩み続ける
どの会社に就職するかというのは、人生において非常に大事な選択です。ですから、複数の会社を比較したり、周囲に相談したりして、大いに悩んでください。
一方で、選択した後はしっかりとその会社で成果を出すことに意識を向けて欲しいです。現在は色々な情報がオープンに見れるので、つい隣の芝が青く見えたり、自分の選択は失敗だったんじゃないか、と不安になることもあると思います。
しかし、成長できない環境や学びのない仕事はありません。また、自分自身で選択した(=その会社を選んだ)ということ自体に大きな価値があります。だからこそ、自分が選んだ道を信じて歩んでいただきたいです。もちろん、その道の途中にはさまざまな困難が起きると思いますが、プレミアにはそんなときに頼れる良い仲間がたくさんいます。そうした仲間と共に成長し、会社の成長に貢献したいという志を持つ方にお会いできることを楽しみにしています。
そして、私自身も経営者として、皆さんが「自分自身の成長によって、会社の成長や社会に貢献できている」を実感できる会社を創っていくことがいまの大きなミッションです。
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