【役員インタビューvol.3】 鍵となるのは『目標設定』。成長を続ける組織をつくり、業界トップを目指す。
お客様の豊かなカーライフを実現するために、オートクレジットを中心としたファイナンスサービスを提供するプレミア株式会社。今回は同社で代表取締役社長を務める齊藤さんに、事業におけるビジョン、揺るぎない成長基盤の背景、会社の成長を支える社員への想いなどを伺いました。
PROFILE
- 齊藤 邦雄
- プレミア株式会社 代表取締役社長
略歴
2007年 株式会社ジー・ワンクレジットサービス(現プレミア(株)) 入社
2019年 プレミアグループ株式会社 取締役 就任
2024年 プレミア株式会社 代表取締役社長 就任
無形商材で自分を武器にする面白さ
私のキャリアは、新卒で入社した信販会社から始まりました。約11年間、経験を積んだ後、一度は別業界へ転身しましたが、ノンバンク業界への強い思いは断ちがたく、縁あってジーワンクレジット(現プレミア株式会社)の創業メンバーとして参画することになりました。
2007年の創業時、リーマン・ショックを契機に世界的な金融危機が発生しました。一方で信販業界は過払金の返還に関する問題が噴出しており、多くの会社はマイナスをゼロにするところからリスタートしなくてはなりませんでした。業界が負の状態に傾く中で立ち上がった当社は、何もかもゼロからのスタート。これは、業界の常識や慣習にとらわれず、新たな企業文化を創造できる絶好のチャンスだと確信し入社を決めました。
とはいえ、設立間もない会社でしたので、周囲からは未知数の存在として見られていたかもしれません。営業活動は想像以上に苦戦しました。それでも足繫く通うことで、1社、また1社と話を聞いてもらえる取引先が増え、齊藤という人間を信頼いただくことで、加盟店を増やしていきました。
ノンバンク業界の営業は、“会社の看板ではなく、人として受け入れてもらえるかどうか”という世界。ブランドがなくても、人で勝負できる。それが無形商材の面白さです。私はその営業スタイルが好きですし、自分に合っているのだと思います。
取扱高5,000億円を達成し、オートクレジット業界のトップを目指す
プレミア株式会社の現在の目標としては、オートクレジット年間取扱高5,000億円、カープレミア会員加盟店5,000社の達成を掲げています。設立時は足元にも及びませんでしたが、18年目に突入したいま、オートクレジットの年間取扱高で業界最大手の背中が見えるところまで迫ってきました。
実際、我々に対するお取引先からの期待は、日に日に高まっていることを感じています。お取引先をはじめステークホルダーの皆様の期待に応え続けるため、使命感を持って臨んでいます。
二桁成長のカギは“目標設定”
おかげさまで創業から18年目を迎えるいまでもなお、毎期、前年比二桁成長を続けています。この継続的な成長のカギは“目標設定”にあると考えています。目標の設定方法については、代表の柴田からかなり勉強させてもらいましたね。
例えば、いま掲げている取扱高5,000億円という目標を、創業1年目に立てていたらどうでしょうか?到底届かないでしょう。届きもしない目標を立てると、現実味がなく、先に諦めが出て追いかけなくなってしまいます。“思い切りジャンプしてギリギリ届くところ”に目標を設定する。そしてそれを達成し続けてきたからこそ、我々はここまで成長してきました。
また、目標達成にこだわることも重要です。一人ひとりが大きな予算を持っていますが、いわゆる気合・根性だけでは達成できません。達成までの道筋にはロジカルさが必要ですし、99%までもっていくプロセス管理は管理者の責任であると常々伝えています。
ただ、99を100にする“最後の1%”だけは、どうしても本人の強い想いとやり切る覚悟が必要です。99%と100%は数字にすればわずか1%の差ですが、99%は“未達成”で、100%は“達成”です。どちらもたゆまぬ努力をした結果に変わりはありませんが、ここには雲泥の差があります。達成すれば嬉しいですし、もっとやれるという自信に繋がる。成功体験を積み重ねることでさらに上を目指したいと思える、という良い循環を作ることが重要です。
“チームで達成”にこだわる組織文化
もう一つ、目標に関することで当社の強みだと考えるのは、“チームで達成”にこだわる組織文化があることです。
例えば、営業活動は個人成績にはどうしても波が出てしまうものです。ときにはあるメンバーが目標に対して達成率80%で終わってしまうこともあります。そうすると他のメンバーは100%で止めることなく、120%やってメンバーをカバーします。個人の成果だけでなく、チーム全体で目標達成を目指すという意識が根付いているんですね。この組織文化こそが、当社の成長を支える原動力です。
急成長を支える社員への想い
二桁成長を遂げている当社ですが、それはひとえに社員一人ひとりの頑張りによるものです。手前味噌になってしまいますが、私の目からみても本当によく頑張ってくれています。高い目標を掲げているからこそ、仕事は決して楽ではありません。社員の中には、少なからず疲弊や不満を抱えている人もいるでしょう。
そのような状況下でも、社員がやりがいや仕事の楽しさを感じられる組織を作ることが、経営者としての私の使命だと感じています。会社が120%成長なら、社員にはそれ以上で還元したい。今が100点満点だとは思っていないので、社員が物心ともに充実し、「プレミアで働いていて良かった」と思えるような会社にしていきたいですね。
会社を大きくするために、バリューを通じて自分の器を大きくする
プレミアグループには、「強い」「明るい」「優しい」という3つのバリューがあります。解釈は人によって異なりますが、私自身はそれぞれが相互関係を持ちながら繋がっているものだと考えています。例えば、「強い」を突き詰めていくと、強い人とは「常に優しくて明るい人」であったり、優しい人とは「明るくて自分に対する強さを持っている人」でもあります。ですから、3つの繋がりを意識しながら、それぞれを突き詰めていくことが、結果として自分の器を大きくすると思います。
以前、代表の柴田に「会社の器は自分の器だ」と言われたことがありました。例えば、会社の売上高が50億円であれば、社長の器が50億円しかないということです。ですから、会社を大きくするためには、社員にあれこれ言う前に、自分自身が「強い」「明るい」「優しい」を突き詰め、器を大きくしなければならないと考えています。
情報を受け取るのではなく、主体的に思考する
入社したメンバーに求めていることですが、スキルに関しては入社前に特別必要なものはなく、配属後にその環境で求められるスキルを身につける努力をしていただければ問題ありません。
ただ、習慣としてぜひ身に付けておいていただきたいのは、「表面的な情報にとらわれず、自分の頭で考えること」です。特に今の時代は、SNSやネットニュースが普及し、誰でも簡単に情報にアクセスできます。他の人の反応や投稿を見て参考になることもありますし非常に便利ですが、一方で他者の意見によってバイアスが掛かってしまうリスクがあります。
情報をインフォメーションとしてただ受け取るのではなく、そこにインテリジェンスさを持って、その背景や理由を考えることを意識してみてください。情報を自分なりに噛み砕いて理解したり、一段深く調べる習慣を身につけると、仕事でも私生活でも役立ちます。常識や過去の慣習、特定の誰かの意見といったものにとらわれず、主体的に考えて行動に移せる人は、一歩リードできるのではないかと思います。
就職は相思相愛。ミスマッチのない就職活動のために重要なこと
就活は相性ですから、相思相愛でないと意味がありません。特に面接はお互いの相性を確認する貴重な機会です。どちらか一方でも過大なアピールをして、入社前後のギャップが生まれてしまい、ミスマッチが起こるということはお互い避けたいことです。
そのため、面接では過度に自分をアピールするのではなく、ありのままの姿を見せていただきたいと考えていますし、私も自社の魅力だけでなく、仕事における課題や困難な側面も包み隠さず全てお話ししています。その上で、ここで頑張りたいと感じてくださった方と、一緒に働きたいと考えています。
もちろん内定獲得へのプレッシャーもあると思いますが、自分の価値観や考えに合致した企業と巡り合えるまで、妥協せずに活動を続けていただきたいと願っています。その中で、皆さんが最大限に能力を発揮し、成長できる環境がプレミアグループであると感じていただければ、これほど嬉しいことはありません。私たちと共に、未来を創造していく仲間との出会いを心から期待しています。
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